手のひらサイズのたからもの。

昨年の11月のエピソードをひとつ。

　

石が大好きな10歳くらいの女の子と出会ったんだけど、

その子と会話した数分間がとても嬉しくて尊い時間だった。

　

ふとした時、その石が目に留まるたびに

何度も思い出してあたたかい気持ちに浸れちゃう 大切なたからもの。

　

石が大好きなわたしの 石にまつわる小さなお話 ───。

　　

江東区にあるCASICA(カシカ)さんで行われた６周年記念イベント「ニュー縁日」。

インテリアと古いものと石が好きなわたしにとって とても胸熱なイベント。

　

夫と子どもたちを誘って店内をじっくりと見て、いくつかのお気に入りを購入しました。

その中のひとつが、

フランスの工場で汚れを落とすために使われて、不要になって廃棄予定だった石ころ。

ひとつ500円で販売していて

色々な模様の中から時間をかけて厳選して

お気に入りのひとつを選びました。

　

　　

たっぷり時間をかけて選んで ひと休みしたくなって

入り口のカフェスペースでチェーを食べようと席につくと

お隣の席の子も同じ石を購入していました。

　

その子も石が大好きで 40分かけて選びに選んだみたい。

　

お互いの選んだ石のお気に入りポイントを発表しあって

「おー、格好いいねー！」

「ここの模様に惹かれました」

「触り心地も良くて気に入ってます」

「ツヤ加減も良いですよね」

　

とか、好きについて語り合った。

　

３０歳ほど離れた、たまたま席が一緒になった女の子。

その女の子と会話した数分がとーっても色濃くて楽しくて

この石を見るたびにあたたかな気持ちになれちゃうんです。

　

何度も石を眺めては 思い出して 幸せな気持ちになれちゃうそんな出来事。

　

あの子にとっても スキを共有できてワクワクした時間になっていたら

なお嬉しいなぁと思い巡らせながら ついつい また眺めちゃう。

　

廃棄予定だった500円の石ころは わたしの大切なたからもの。